●自分を責めてしまう本当の理由とは?
あなたは、自分を責めてしまうことはありますか?
自己否定に悩むときも、その奥には
「もっとよくなりたい」という前向きな気持ちが隠れています。
前回のコラムでは、
プレッシャーを克服するための12のプロセスのうち、
6番目までをご紹介しました。
今回は、7番目以降のプロセスについてお伝えします。
自己否定を超えて、自分を愛し、信じ、
人生をゆだねるプロセスを一緒に見ていきましょう。

●第7ステップ:自己否定をする理由は「自分がよくなりたいから」
7番目の段階では、
「どうして自分に対して✕を出すのか?」と、
自分を否定する理由を見ていきます。
「なぜそこまで自分に×を出すのか」と思いながら理由を見ていくと、
多くの場合、もっとよくなりたいがために
自分を否定しているということがわかってきます。
人が自己否定をするのは、
そもそも自分がもっと成長したいからです。
「あ、そうか。自分はよくなりたいから、自分を否定しているんだ」
ということが理解できたとき、次の8番目へ進みます。
●第8ステップ:「自分に対する絶対的な愛」に気づこう
8番目の段階では、「なぜ」よくなりたいのかを見ていきます。
すると、そこには
「自分が大好きだから」
「自分の人生をよくしたいから」
という「自己愛」があることに気づきます。
そもそも、自分のことをあきらめている人は、
自己否定すらしません。
どうでもいいことに対しても、否定しません。
気になって、否定して、自分を落ち込ませるのは、
もっとよくなりたいという気持ちと、
自分への期待感、自分への愛があるからなのです。
このことに気づけると、自己否定の奥に
「自分に対する絶対的な愛」や「絶対的な自己肯定感」
「絶対的な自己評価」があることがわかってきます。
自分に対する絶対的な愛に気づくことは、
このプロセスのなかでも、とくに大切な部分です。
「人と比べていい・悪い」
という考えでは、どこまでいってもしあわせにはなれません。
でも、自己愛は、他人は関係なく、ただ自分自身が感じるものです。
ですから、揺らぐことがありません。
「そもそも自分を認めているから、もっとよくしたいと思っているんだ」
「自分を否定するのは自分を愛しているからだ」と気づいたときに、
9番目のステップへ進むことができます。
●第9ステップ:自分を信じて自分に委ねる
9番目の段階では、
「こんなに自分のことを考えてくれている自分がいるなら、
自分を信頼すればいい。もう自分に任せてしまえばいい」
という「自分に自分を任せる」境地に達していきます。
ここまでくると、
「自分に自分を任せれば、
うまくいってもそうでなくてもなんとかしてくれる。
なんとかできるはずだ」
と大きな気持ちでとらえられるようになり、
自分に自分の身をゆだねられるようになるのです。
●第10ステップ:流れに委ねて人生を信頼する
自分の身を自分にゆだねられるようになれば、
10番目のステップで、
「人生も同じようにゆだねればいいんだ」
と、自分の人生に対する信頼感も生まれていきます。
一見よくないように見えることでも、
「これからもっとよくなるし、いまこうなることには何か意味があるのだろう」
と、人生の波に身をゆだねられるようになります。
●第11ステップ:「あるがまま」を受け入れて運命にゆだねる
自分の人生をゆだねられるようになると、
11番目のステップで、本当に「あるがままの」状態になり、
自然と運命に身をゆだねることができるようになります。
●第12ステップ:結果よりも全力で生きる喜びを味わう
本当のあるがままの状態になれたあとは、
12番目のステップとして、
何事にも全力投球できるようになります。
この状態にまで達すると、結果が出ようが出まいが、
気にならなくなるでしょう。
結果が出なかったということは、
自分にとって何らかの意味があるということだととらえ、
「結果よりも、いまを全力で思いきり取り組むほうが楽しい」
と思えるようになっているはずです。
こういった心境で思いきり取り組めば、
ほとんどのことは叶います。
もし叶わなかったとしても、
人生に身をゆだねていることで、
負ける恐怖がなくなっているはずです。
