■安心安全の場をつくろう
「ネガティブを見てはいけない」
「そこは見たくない」
「いままでの努力が水の泡になるかもしれない…」
あなたも、こういった不安を感じてはいないでしょうか?
「恐怖」は、ネガティブのラスボスのような存在です。
統合ができない人、自分を見つめられない人、問題をすり替えてしまう人は、みんな根っこに「恐怖」を持っています。
でも本当は、「恐怖」も自分を守ろうとする反応のひとつ。
悪いものではありません。
よく「人間が怖いのは人間」と言われますが、頑として自分と向き合わない人の多くは、人間への恐怖感を強く持っていることも多いものです。
ネガティブを見るときに感じる「恐怖」は、人によってはホラー映画やスプラッター映画を見るようなものかもしれません。
それほど恐ろしい「恐怖」を見るためには、まず「安心安全の場」をつくることが必要です。
人は、変化することに「恐怖」を感じます。
なおかつ、いまの状態のままでいることへの「恐怖」もあります。
この状態から抜け出すには、まずは変化を許せるような「安心安全の場」に身を置くことが大切です。
「安心安全の場」というのは、何をしても否定をされない環境のこと。
人にとって「否定=恐怖」ですから、否定されない場にいることが、一番の安心安全なのです。
ほかの人といて「安心安全」でいられることも大切ですが、もっとも大事なのは、自分自身が、「自分の安心安全の場」になることです。
自分で自分を許せなかったり、自分自身を責めてはいませんか?
じつは、自分自身が「自分の安心安全の場」になれていないケースは、とても多いのです。
自分自身が「安心安全の場」でないと、不安や恐怖を感じやすくなってしまいます。ですから、何よりも大切なのは、自分にとって自分自身が一番の「安心安全の場」になること。
拙著『たった9分で不安を消す方法』では、「たった9分で不安を消すワーク」をご紹介しています。
「自分が自分の安心安全の場だ」と気づくことができ、自分で「安心安全の場」をつくれるようになるワークです。
ぜひ試してみてください。
■未来を予測すると不安はわくもの
人間は未来がわからないと困るので、どんな人でも未来予測をして生きています。
未来への不安がなくなった人は、未来がしあわせに見えるでしょう。
だから安心して、しっかり目の前を見ることができ、しあわせな未来をつくることができるのです。
逆に、「いま」を苦しんでいる人は、未来が泥沼で、それを先取りして苦しんでいる状態です。
つらい未来を見た重圧に潰されて、いまが不幸になってしまっています。
それでも人は、「苦しいから、未来を見ないようにする」ということができません。
先ほどお話ししたように、先を見ないでしあわせになるほうが難しい生き方だからです。
未来を見ずにしあわせになるのは、悟っている人にしかできないようなことなのです。
未来予測をしたときに、不安はかならずわいてくるもの。
でも、その不安が苦しくなければ「人生の達人」になれると言ってもいいでしょう。ですから、ストレスクリア®は「人生の達人養成講座」とも言われています。
とくにスポーツの世界では、日本一、世界一のレベルになるほど、メンタルが試合結果を左右します。
実際に、「試合に負ける気がしなくなって、勝てるようになった」「試合に対する不安を予測して、弱点に的確に対処できるようになった」という人もいます。
不安に負けないアスリートが、勝負に勝つのです。
これは日常生活でも同じこと。
不安のない未来予測が、自然としあわせな未来につながっていくのです。