●「負ける恐怖」がプレッシャーになる

ビジネスにおいて、よく「勝つ・負ける」というフレーズを使う人がいます。

でも、「勝つ・負ける」という発想で物事をとらえているかぎり、

「このままでは勝てない…負けてしまう…」

と切羽詰まった気持ちになりやすい傾向があります。

その状況であれこれ動いた結果、

動きが不利に働いてしまうケースが多々あるのです。

勝ち負けにこだわる思考では、結局うまくいきません。

負ける恐怖がプレッシャーになってしまうからです。

いい結果を得るには、

「勝ち負けにとらわれず、自分のベストを尽くす」

という方向に、気持ちを切り替えていきましょう。



●「自分軸」でプレッシャーを克服しよう

負ける恐怖を抱きやすいのは、どんなタイプの人でしょうか。

答えは「自己肯定感が低い、自信がない人」。

もっといえば、「他人の評価を気にする人」です。

このタイプの人たちは、「自分軸」ではなく「世間軸」で考えているため、

他人の評価にとらわれてしまっているのです。

・自分軸…自分が本心から大切にしたいものを大切にしている姿勢

・世間軸…相手が大切にしているものに、自分を合わせている姿勢

世間軸で生きている人は、ルールや世の中の価値観、世の常識について、

「世間のルール」に合わせるので、否定されることはありません。

たとえば、親や他人の言う通りに選択しているほうが評価され、否定もされませんよね。

この「否定されない」ということを、一見ラクに感じる人も多いでしょう。

でも、そのためには、自分がしたくないことをし続けなければいけないので、

次第に他人の言う通りにすることが苦痛に感じられ、結果も残せなくなるのです。

一見批判されて大変そうに見えても、自分軸で生きている人のほうが、

結果的にはうまくいくものなのです。

●「結果にとらわれない価値観」を身につける人がうまくいく

自分軸は、実社会で学びながら身につけていくことが大切です。

多くの人は、子どもの頃、親に叱られながら「親の世間軸」で生きています。

そして、思春期になった頃に自分軸を取り戻して、

人間的な成長を遂げていくというプロセスを経ていくこともあるでしょう。

仕事を通して、自分の育て方を学んでいく人も多くいます。

どの時点で学ぶとしても、やはり「自分軸」の育て方がとても重要です。

自分軸を育むことで、「結果にとらわれない価値観」を身につけていきましょう。

「勝ちたい」

「負けたくない」

「結果がほしい!」

という価値観のもとである程度の結果を手にしても、

そのあとは徐々に苦しくなってしまうものです。

結果よりも大切なものを理解できるようになることで、

結果を出すことも大切にできるようになり、

かえって結果も手に入るようになります。

このプロセスを、順に踏んでいくことを目指しましょう。

●自分軸を立てよう

そもそも、人はどうして恐怖感を抱くのでしょうか?

それは、他人からの評価が怖いからです。

そもそもの自己肯定感が低いために、

他人からの評価が気になってしまうこともありますし、

「自分軸」がぐらついていることで他人からの評価が気になり、

恐怖を感じてしまうこともあるのです。

「自分軸がしっかりある」というのは、自我があまりない状態を指します。

たとえば、現在の「小さな自分」には自分軸がなく、自我が強いとします。

その状態を自分だと思っていると、

失敗して恥ずかしいと感じたり、

他人に批判されたりすることを恐れてしまうのです。

でも、自分軸が確立されている人は、他人から批判されても気にしません。

他人から批判されたときに、

「もっと批判してください。わたしは揺らぎません」

と言えるくらいの自分軸を持っている人は、プレッシャーにも打ち勝つことができます。

そうなると、

「結果を追いかけはしても、その結果の勝ち負けは気にならない」

という心を手に入れることができるでしょう。

そして、こういった心持ちでいられる人ほど、実際に結果を出しているのです。


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