●先手を打ってプレッシャーを活用する
積極的にプレッシャーを感じるような場に身を置いている人は、
成長意欲が強い人です。
うまくいく人たちは、
積極的にプレッシャーがかかる状況に身を置きます。
あえて挑戦して、自分の本能を鍛えているのです。
無意識にでも、必要なことだとわかっているのでしょう。
それ以外にも、本能をうまく使いこなすことに
快楽を感じているのかもしれません。
また、経営者は臆病な人のほうが
うまくいくという説もあります。
たとえば、生き残る経営者は、
先手を打つのが早いという特徴があるのですが、
早めにプレッシャーを感じておいて、
早めに動いているのでしょう。
実際に、経営者から、
「わたしは、ネガティブ思考なので」
と聞くことがよくあります。

●適度なプレッシャーを使って本能を鍛える
「社長と専務の仲の悪い会社がよく伸びる」
という説もあります。
もちろん、このような会社ばかりではないと思いますが、
社長も専務も安心できない状況で仕事をしていると、
ほどよい緊張感があり、会社が伸びるのだそうです。
逆に、社長のまわりがイエスマンばかりの会社は、
伸び悩むとされています。
批判をしたり、チェックをしたりする存在が、
会社の発展には必要なのです。
日常から、ほどよいプレッシャーを使って、
本能を呼び覚ますようにしていきましょう。
本能を呼び覚ますことが、何にでも適応でき、
大きなプレッシャーにも打ち勝てる、
効果的な対処方法になるのです。
また、プレッシャーの構造や内訳を知るだけでも、
状況を俯瞰して見ることができるようになります。
プレッシャーがどのようなものかわからないから怖いという面もあるので、
内訳がわかると、恐怖心がやわらいでいくでしょう。
わからないから焦り、
わからないからどうしたらいいかジタバタしてしまうのです。
●俯瞰して自分を理解する
人の心理を知り、だからプレッシャーが起こるのだとわかると、
プレッシャーへの向き合い方もつかめる分、
心に大きな余裕が生まれます。
俯瞰するという行為は、心に向き合うときの必須要素です。
俯瞰することで、「わからない」から「わかる」に変わり、
プレッシャーや悩みが消えていきます。
俯瞰することで、安心することができるのです。
逆に、俯瞰できないと、
いつまでも「わからない、わからない…」と
言い続けることになるかもしれません。
プレッシャーに向き合うとき、俯瞰することで、
自分の状態がつかめるようになります。
俯瞰するということと、
本能を呼び覚ますということは、
本当に大切なことなのです。
俯瞰して、状況を理解して、自己理解を進めて、
本能を呼び覚ましていきましょう。
●不安を俯瞰して心配に変える
「不安」は、対象物がわからないときに使う言葉です。
それに対して、「心配」は対象物がわかっているときに使われます。
対象物がわかって心配するときには、
同時に対処法を考えることができます。
でも、対象物がわからないときには、対処方法が出せないので、
漠然とした不安に陥ってしまうのです。
そんなときは、まず不安を俯瞰し、対象物を見つけます。
その後、不安を心配に変え、
対処方法を出して解決していきましょう。
「心配になる」という行為は、
人間のリスク管理機能の働きでもあります。
俯瞰しても対処できないときには、
本能という自分のなかの最強ツールを呼び覚まして
向き合っていきましょう。



