●弱さの裏にある依存心を見極める
スポーツの世界では、
誰もがプレッシャーと向き合いながら、
切磋琢磨しています。
過酷な世界で生きているスポーツ選手たちには、
敬意の念がわきます。
一方で、試合を観ていると、
プレッシャーに打ち勝って素晴らしい成績を残す人と、
プレッシャーに負けて本来の実力を出しきれない人…とさまざまです。
たとえば、試合で思うような結果を出せなかったとき、
応援してくれた人に対して
「ごめんなさい…」
と、同情を買うような態度を示すアスリートもいます。
このような言動をすると、まわりからは
「そんなことないよ! がんばって!」
と言われるでしょう。
一見不健康なやりとりには見えないのですが、
もしかすると、弱い自分を出すことで、
心の奥底では「まわりが救ってくれる」「誰かが助けてくれる」と、
他人に依存しているのかもしれません。

●弱さアピールが逆効果になる理由を見抜く
「自分はダメな存在だけれど、がんばっています。
でも、がんばってもダメなんです!」
といった言動は、
不幸アピールをしているようにも感じます。
「助けてもらう関係が気持ちいい」
という関係性を人と持つことで、
自分を保っているとも考えられます。
この傾向は、自己否定感が強いタイプに多く見受けられます。
世間や人との関わりにおいて、
自己否定感や依存心が強いと、
かえってバッシングを生む可能性もあることを
知っておきたいですね。
●自己否定のゲームから抜け出そう
才能も実力もあるのに、自己否定感が強いために、
いつも2位止まりになってしまうのだとしたら、
とてももったいないことです。
それを変える方法は、
「ダメな自分として相手と関わるゲームから抜け切る」
と決めることです。
勝って当たり前と思われている状況下で負けてしまった場合、
バッシングも激しくなります。
通常の試合ではそれほどでもないのに、
プレッシャーがかかると急に弱さが露呈するタイプの人は、
きっと真面目で自己否定感が強いのでしょう。
●他人の評価の恐怖を手放す
人に依存するタイプの人は、
「失敗すれば責められる」という恐怖感でいっぱいになってしまうので、
プレッシャーのかかる場面では、とくに弱いものです。
大きな試合で期待に応えられなかったときに受けるバッシングへの恐怖は、
練習などと違い、非常に大きなプレッシャーとなってしまうでしょう。
その重圧に負けてしまう可能性もあります。
本当に覚悟を決めて、「ほかの人のことはどうでもいい」
と考えられるようになれば、
プレッシャーも気にならなくなっていきますよ。


