怒りを力に変える

冬季オリンピック北京大会で印象に残ったアスリートに、

スノーボードの平野歩夢選手がいます。

彼は北京オリンピックのハーフパイプ決勝で、

2回目に素晴らしいパフォーマンスをしましたが、

なぜか低い点数をつけられてしまいました。

そして、その怒りをエネルギーにして、

次の最終演技でさらにとてつもないパフォーマンスを披露。

見事、金メダルを獲得したのです。

彼は、どのようにしてプレッシャーに打ち勝ったのでしょうか?

まず平野選手は、怒りの使い方が非常に上手で、

人への依存心もない印象がありました。

普通に考えると、低い点数をつけられたことで

「本当の力を見せつけてやる! 見ていろ、後悔させてやる!」

といった怒りを持つと、つい力んでしまうものです。

でも彼の場合、怒りはあったとは思いますが、シンプルに

「もっとがんばろう!」

という怒りがあったのではないでしょうか。

平野選手は精神的に「大人」であり、

他人からの批判に対する恐れを

あまり持っていない人のように映ります。



そのため、集中力が乱れるような怒りは

なかったのではないでしょうか。

「恐れ」のない怒りは、

パフォーマンスを上げるには有効なのです。

ただし、「恐怖心」が絡む怒りになると、

パフォーマンスがぐっと落ちます。


結果にこだわりつつ、とらわれない

平野選手は大学で自分の技について、

「うまくいった場合といかなかった場合」

といった自身のメダル獲得への研究を行い、

卒業論文として提出したそうです。

プレッシャーに打ち勝つには、

このように冷静に自らを分析していくことも有効ですが、

一番のポイントは「恐れの感情が混ざっていないこと」です。

恐れの感情が混ざっていなければ、負けたときにも

「あ、負けたんだ」

という割り切った気持ちになり、勝ったときには

「勝ったぞ!」

と喜ぶことができます。

おそらく、結果にはこだわりながら、

結果ばかりにとらわれていないのでしょう。

こだわりはあってもとらわれていないので、

負けてもどうということもありません。

こうなると、

「結果が出なかったらどうしよう!」

という気持ちはほとんど持っておらず、結果が出なければ

「またがんばればいい」

と感じるだけのはずです。

平野選手は、

うまくいかなかったときの恐怖心やとらわれの気持ちを、

ほとんど持っていないのではないでしょうか。

銀メダルを二度獲ったあとに、

今回の金メダルを獲得した平野選手のメンタルは、

見事としか言えません。

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