■「不安」は原動力にもなる
「人間関係でうまくいかなくて不安になってしまう…」
「お金がなくなったらどうしようと、いつも不安になる…」
「先のことを考えて、不安がつきまとう…」
あなたも、こんなふうに「不安」を感じてしまうことはありませんか?
「不安」と聞くと、ついマイナスのイメージをしてしまう人は多いものです。
でも、本来は決して悪いものではありません。
「不安」とは、わたしたちに危険を知らせてくれる信号です。
人間は、常に未来を予測しています。
そして、自分にとってよくない予測が出たとき、「そうならないようにしよう」と不安を使って指示を出しているのです。
これは、「予期不安」とも言われています。
未来に対して
「うまくいかないのではないか…」
「こんなことが起こったらどうしよう…」
と、ネガティブな予測をしているときにわいてくる感情が「不安」なのです。
人間は、自分をコントロールするときに感情を使います。
そのなかでも、「不安」や「不快感」は強い感情です。
このネガティブな感情が、自分を動かす原動力になっています。
もしも「未来」がなくて、いまこの瞬間だけで生きていたとしたら、人は「不安」ではなく「不快感」だけを感じていたでしょう。
未来に対してよくない予測をすると、人は不安になり「なんとかしなくては…」という強い指示命令をします。
このように、「不安」は危険を回避するための、とても大事な役割を担っているのです。
■不安になることは悪いことではない
古来より、人間には動物の本能が備わっています。
これは、個体維持をするため、命を永らえるための防衛機制です。
人は「危険を察知したときに不安がわく」というプログラミングをされています。
ですから、不安を感じることは、人間の正しい生理反応なのです。
まず、「不安」という感情が、人間にとって自然な生理反応だと知っておきましょう。
また、不安のなかでも、多くの人は人間関係に不安を抱えています。
人とコミュニケーションをとるなかで、不安とうまく付き合っていくには、コツを知っておくことも大切です。
たとえば、学生時代は、ひとつのクラスで1年間ずっと過ごさなければいけませんよね。
もし、そこで人間関係づくりにしくじってしまうと、1年間ずっと不安を抱えたままの状態になってしまいます。
これからの時代は、不安を上手に扱うために、大人に限らず若い人でも理解して取り組める、わかりやすい方法が必要なのです。
●3つの言葉が「不安」を解消する
不安を解消するために、おすすめの方法があります。
具体的に意識するといいのは、
1 失敗していい
2 人と違っていていい
3 不安になってもいい
という3つの合言葉です。
実際に、この考えにもとづいて、多くの起業家が行動しており、どんどん成果をあげています。
もちろん、若い人にも効果は絶大です。
「不安になってもいい」ということがわかると、どんな人もとてもラクになります。
不安は、見ないようにすることや、なくそうとすればするほど、逆に大きくなってしまうものです。
ですから、世間でよく言われている心理療法では解決できません。
不安な気持ちがわいてきたら、この3つの合言葉を口にしてみてください。
心が軽くなって、かならず変化を感じられはずですよ。