●ワークは自分のペースで行おう
前回のコラムでは、たった9分で不安を消すワークをご紹介しました。
ワークをやってみていかがでしたか?
最初はなかなか出てこなくても、何回か繰り返していると、とても深い気づきがあるものです。
ワークをやってみた人からは、このような感想を耳にします。
・本当に不安が消えたので、びっくりした
・不安が気にならなくなった
・力がわいてきた
・自信が出てきた
・迷いがなくなった
・スッキリした
思考の強い人や自分の感情を感じづらい人は、なかなか出てこないことがあります。
普段感情に蓋をしているような人も、苦労するかもしれません。
そのような場合、自分のペースで繰り返すことや、人に手伝ってもらうことをおすすめします。
人と話すといろいろなものが出てきやすくなるので、誰かを誘って行うというのはいい方法です。
なかなか出てこないということは、思考が固まってしまっている証拠。
そんなときほど、よりたくさん行ってください。
「自分のペースで、ひとりで行うほうが遠慮なくできる」という人は、それでもいいでしょう。
ひとりで行う場合は、1項目1分にこだわらなくてもかまいません。
9分以上かかっても大丈夫ですから、時間を気にせずにやってみてください。
逆に、「1分だからこそ集中して出やすい」という人もいます。
時間を区切るほうが集中して出しやすいのか、じっくり取り組んだほうが出やすいのか、両方を試してみるといいでしょう。
●「いい思考回路」は繰り返しでつくられる
繰り返し同じテーマで書き出してみると、前回出てこなかったものや、より深い気づきが出てくることもあるので、繰り返し行うのはとてもおすすめです。
やればやるほど効果的で、いい思考回路ができあがっていきます。
そうなると、もし何かあった場合でも、問題を解決しやすい人になれるでしょう。
「9分で不安を消すワーク」は、思考トレーニングできるという側面もあるのです。
一般の方々や企業で紹介するときには、思考トレーニングとしてこのタイプのワークを応用しています。
営業やクレーム対応など、心理的につらい思いをするような人たちには、かなり効果的です。
ビジネスは、「つらい、しんどい」と思っている人ばかりでやろうとすると、渡れてしまいます。
しんどいことをやっている人は、しんどく感じる自分のことをしっかり大切にできる。それが、このワークのいいところだと思います。
とくに、社長は常に不安がわくような立場に置かれています。
その分、この内容を理解すると、とてもラクになれるはずです。
ぜひ、この考え方に触れて、ワークも実践してみてほしいのです。