●「努力逆転の法則」に驚くべき力が働く
心理学に関する有名な法則に、
薬剤師だったエミール・クーエという人が提唱した、
「努力逆転の法則」というものがあります。
たとえば、30センチほどの幅の板の上を歩く場合。
板を地面に置いた状態なら、誰でも歩くことができますね。
ところが、同じ板を高層ビルと高層ビルの間に置いたとしたら、
ほとんどの人は恐怖で歩くことができせん。
それは、「落ちれば確実に命はない」という想像力が働くからです。
「努力逆転の法則」によると、
「意志」に対して「想像力」が2乗になるそうです。
つまり高層ビルの屋上と屋上の間に板を置いたとき、
渡ろうとする意志が10だとしたら、
「落ちたら死ぬ!」という想像力も、10x10=100になるのです。
さらに、もっとがんばろうとして、
100の意志で渡ろうとすると、
100x100=1万の想像力で
「落ちたら死ぬ」というイメージがわいてしまいます。
もし1000の意志で渡ろうと思ったら、
100万の強さのイメージがわきあがってしまうのです。
こうなると、もう絶対に渡れませんよね…。
想像力とはそれほど強い力を持っているもので、
この想像力が、プレッシャーを生み出し、
結果をはばんでしまうのです。

●結果を意識しすぎるとプレッシャーは強くなる
「結果を出さなければいけない」
といった場面では、人はプレッシャーを感じるものです。
たとえば
「まわりが成功しているから、自分も成功しなければいけない」
と思っていると、結果を意識するあまり、
プレッシャーはますます強くなりやすくなります。
失敗したくないという恐怖がある人ほど、
プレッシャーを感じやすいのです。
●プレッシャーを感じやすい場面を把握しよう
ビジネスなどではよく、
「結果を出すためには『逆算思考』が大切だ」
と言われています。
「結果を意識して、いま必要な行動を考える」
という考え方です。
逆算思考ができる人は、人口全体の2割で、
経営者やリーダーに多いとされています。
残り8割は逆算思考が苦手です。
結果を意識して考えられない人のほうが、圧倒的に多いでしょう。
逆算思考が苦手な人は、数字などでゴールが明確になると、
「なんとか達成しなければいけない…」
と大きなプレッシャーを抱えてしまいがちです。
たとえば、ビジネスでは「集客」が大切です。
どれだけいい商品、いいサービスを扱っていても、
人を集められなければ売上にはつながりません。
「感情が薄い人ほど集客が得意である」という説があります。
これは決して「人の気持ちがわからない」ということではありません。
結果的に集客できなくても、そのことをあまり気にしない、
感情の波がない人ほど、プレッシャーがかかりにくく、
さまざまなことに挑戦できるので、
結果的にうまくいくのでしょう。
そもそも、プレッシャーは、
「恐怖」という感情からくるものですから、
感情が薄い人には、それだけプレッシャーがかかりにくいといえます。
つまり
・プレッシャーを感じやすい人…失敗することへの恐怖感を持つ人、繊細な人
・プレッシャーを感じにくい人…失敗することへの恐怖感があまりない人
という特徴があるのです。
プレッシャーを感じるシーンは、人それぞれ違います。
自分がどんなときにプレッシャーを感じやすいのか、
ぜひ一度振り返ってみるといいでしょう。
