●人から批判されることへの恐怖は大きい

失敗する恐怖のなかでも、

「他人から批判される恐怖」はかなり大きなウエイトを占めています。

とくに試験では、他人から評価をされます。



「他人から批判される恐怖」「試験に落ちる=望む未来が来ない」という恐怖が、

プレッシャーになる人も多いでしょう。



夢や目標、試験なども、

叶わなかったときの他人からの批判を想像すると、プレッシャーになるため、

夢をまわりの人に言えないというタイプの人もいます。



また、自分ひとりでいるときには失敗しても何とも思わないのに、

チームで働いたり活動したりするときには、

周囲の評価が気になる人もいるでしょう。



いつも夢をつぶそうとする「ドリームキラー」が近くに出てくる場合には、

自分のなかにある不安や恐怖が関係しているかもしれません。

家族やまわりの人から夢を反対されることで、

無意識に夢が叶わなかったときの予防線を張っている可能性があるのです。


●人は能力のなさにプレッシャーを感じる

試験の結果や他人からの評価への恐れには、

「自分には能力がない」

という、自分の無能感に対する恐怖やプレッシャーもあります。



「能力がないということは、物事がうまくいかない」

「無能では生きていけない」

という恐怖を多くの人が抱いているのです。


そして、その心の奥には

「無能では存在できない」

という恐怖が隠れています。


昔は、飢饉や洪水などの自然災害が起こると、

何万人もの人が亡くなっていました。

そんなとき、作物も採れない、

動物を獲る能力もないという人は、

生き残ることができなかったのです。


現代の日本ではあまり感じることはありませんが、

人は根本のところに

「無能では生きていけない。無能だと飢え死にしてしまう」

という恐怖を持っているものなのです。


●人間関係には人からの評価が影響する

失敗で人からの評価が変わると、

扱いや人間関係もガラッと変わってしまいます。

そのために、失敗に恐怖を感じているケースもあるでしょう。


わたし自身も会社員のときに、

失敗して人間関係が変わった経験をしました。


経理の担当者が休んだときに代わりにタイムカードの計算をした際、

計算間違いをしてしまったのです。


この間違いをきっかけに、

すっかりその人からの評価が下がってしまいました。


経理のように、間違えないのが当たり前の世界で生きている人にとって、

間違いをしてしまった人=「ダメな人」になってしまうのです。


評価は他人が行うものですから、多くの人が、

「能力がないと生き残れない」という恐怖と隣り合わせで生きているのでしょう。


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