●自分の感情をそのまま受けとめよう
前回のコラムで、
「順位は『事実』として受け入れましょう」とお伝えしましたが、
それでも順位が気になって、
プレッシャーを感じてしまう人もいるでしょう。
では、どうしたら順位が気にならなくなり、
いい形で受けとめられるようになっていくのでしょうか?
それは、6位にショックを受けている自分を知ることです。
1位だったらうれしいし、
6位だったらショックという感情を抱きます。
6位でも、全然気にしていない人もいますが、
6位だったらみっともないと思う人もいるでしょう。
6位でいること自体が耐えられない人、
6位になったことを親に知られたら叱られる
という人もいるかもしれません。
同じ6位でも、何をどう感じるのかは、人によってバラバラなのです。
このような、自分のさまざまな「感情」を、
そのまま受け入れていきましょう。
6位になったことに対して、
いま自分がどう感じているのか考えてみてください。
・まったく何も感じていない
・「恥ずかしいな」と感じている
・人にビリと揶揄されることにガックリしてしまう
・人にバカにされることに対して恐れを感じる
・好きな人の前で「ビリ」と言われたら、いたたまれないなと考えてしまう
…といろいろな感情がわいてくるのではないでしょうか。
どう感じるかは自由です。
わいてきた感情も「事実」ですから、
「自分はこんなふうに感じるんだ」と、ただ受けとめましょう。

●恐れの正体を見つめる
6位になったときに、
「親に怒られる(上司に怒られる)、どうしよう…」
という思いがわいた人は、どうしたらいいのでしょうか。
答えは、恐れから逃げないことです。
叱られると思ったときに、
叱られることへの恐れの気持ちがわいてきます。
そのとき、その恐れから目をそらしたりせずに、
「自分は恐れているんだ」
と受けとめて、その恐れとともにいる感覚を持ってください。
「親や上司に怒られるということに対して、とても恐れを抱いている」
ということを、まず受けとめればいいのです。
そのあとは、次のステップに沿って進めることができます。
1 恐れの先に何があるのか、恐れの奥に何があるのかを見る
人は、何か目的があるために恐れているものです。
その恐れの正体を知ることが重要です。
2 自分が恐れていることを受けとめ、認知する
恐れを感じると、つい消そう、逃げようとしてしまいがちです。
でも、それでは自分の「恐れ」の正体を
正しく知るせっかくの機会が減ってしまいます。
不安や恐れは消したり逃げたりせず、ちゃんと捕まえましょう。
